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屋根塗装の用語でよく目にする、“破風鼻隠し”って一体どこのことを指しているのでしょうか?こういったことを知っておくと、お見積を見比べる際にも役立ちますし、知らない部分の塗装をされてる不安がなくなりますよ。
図にしてみるとこんな感じです。破風(板)は屋根の妻側に山形に付いている先端の部材、鼻隠しは雨樋(あまどい)が取り付けられている軒先側の横板状の部材のことを指します。素材としては同じですが、用途によって呼び方が変わるのですね。ちなみに四方向に傾斜がある寄棟屋根には破風はなく、すべて鼻隠しで構成されています。
寺院や城などの伝統的な建物には、彫刻を施したものや風合いのある木目の板を使用し、装飾的な役割をも果たしていましたが、現在では外壁と同じ色を使用したシンプルなものが多く、「風を破る」と書く破風は、雨や風が屋根の中へ進入するのを防ぎます。また、火の手が屋根裏に入らないように防火としての役割をも果たしています。
鼻隠しは屋根の垂木を隠す役割を果たしています。垂木の先端は建築用語で”鼻先”と呼ばれ、そこを隠す部材として”鼻隠し”と呼ばれています。語源はここから来ているんですね。基本的な役割としては破風と大差はありませんが、鼻隠しの特徴としては、雨樋の下地としての役割もあることです。構造上、破風には雨樋は取り付けられませんからね。
破風・鼻隠しともに昔は木製や、外壁と併せてモルタル製が多かったのですが、今は外壁と同じガルバリウム鋼板や窯業系のものが多いです。いずれにしても外壁同様、年中外に晒されている部材ですので雨風等の影響を多く受けています。なので外壁塗装や屋根塗装を依頼した際、一緒にメンテナンスをお勧めすることが多いのです。