珪藻土について
室内塗装で用いられる塗り壁には漆喰や珪藻土などあり、さらにそれぞれ様々な商品がありますが。今回はその中でも珪藻土について書きたいと思います。
珪藻土のもととなる、珪藻は10万種以上の種類を持つ植物性プランクトンです。海、川、池など様々な水の中に生息しています。
珪藻土とは、植物性プランクトンの一種である珪藻の遺骸が泥粒子とともに沈殿し、遺骸の中の有機物が酸化分解し二酸化ケイ素を主成分とする殻が海底や湖底にたい積して化石化したものです。
主成分はガラスと同じ珪酸質(ケイ素と酸素の化合物)で、シリカ(二酸化珪素)です。
約60種類あるといわれる珪藻土の中で、性能が高い珪藻土はほんの一部の珪藻土にかぎられます。その珪藻土が「メソポア珪藻土」です。
メソポア珪藻土は直径2~50ナノメートルの細孔を無数に持ち、細孔により吸放湿を行います。この調湿作用は夏場の暑く湿気が多い場合は湿気を吸収し、冬場の湿気が少なく乾燥している場合は湿気を放出し温度を調整するため、結露と湿害を防止する効果を持っています。
様々な珪藻土の塗り壁がありますが、珪藻土を塗り壁に選ぶ際は、どのような珪藻土が使用されているか、確認されたほうが良いと思います。