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色というのは人間の考えた概念です。物理的な話をすると物質に反射した光の波長の長さが違うので、人間の目には色が見えるのです。つまりどの光を反射するのかが、すなわち色と言えましょう。光を反射しているということは、反射する元の光の色や強さよって見え方は変わってきてしまいます。人間の脳は環境光などを考慮して相対的に色を見ているので、少しぐらいなら補正することができます。ちょっと横道に逸れますが、ボールの中を単一の色で塗って、しばらく眺めていると何色かわからなくなるという実験があります。相対的に比較する色がないということと、補色残像現象なども関係していそうですが、面白いですよ。
しかし色選びをするときには、同じ環境で見るということがとても大切です。例えば室内で選んだ色を塗ったところ、実際の色よりも違ってみえてしまう。これは蛍光灯が発している光と太陽光の光では同じ波長ではないため起こる現象です。そしてとても難しいことに、色は同じに見えても実は波長は違うのです。どうしても同じ環境光になるということはないので、同じ場所で見るというのが大切なのです。実際に家の外に出て、外壁にカラーサンプルをあてて、この色にしようか、あの色にしようかと考えている時間は外壁塗装の工程の中で一番楽しい場面だと思います。
ぜひ実際に太陽の下でカラーサンプルを壁にあてて見てくださいね。